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2009年 07月 21日 (火)

住宅の設計という仕事

住宅の設計という仕事をするとき、常に心掛けていることがあります。
計算では導き出せない人間の心地よさや豊かさを建物に反映させること。
ひとつの建物をつくるとき、何百もの要素を決定していかなければなりません。
そのひとつひとつの決定要素にはすべて意味があり、
それはつまり、人間の生活だったり、心地よさだったりするわけで、
設計=製図ではないんです。
たかが「一本の線」、されど「一本の線」なのです。
だから時間をください(笑)ってわけではありませんが、
規格化された工業製品をパタパタ組み合わせてできた住宅が、
住まう人の顔が見えてこない、のっぺらぼうな感じがするのは当たり前なんです。
先日、施主から「そんなにいろんなことを考えて、時間をかけて仕事をしてたら、
食べていけないでしょう」と言われました(汗)
でもね、そこに住まう人や環境の今、10年後、20年後....心地よさや豊かさ....。
私たちの仕事はその家族や環境に大きな影響を与えてしまうことになるんです。
まずは住まう人の生活があり、心地よさや豊かさを創造できる住まいをつくりたいと
思っています。
mokei

Posted by onomichie | 14:41 | Comment [0] | TrackBack [0] | 日記

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